幸山玲子マタニティアクア
楽しく!が基本

マタニティアクアの基本は5つのエクササイズ。

妊婦のための水中運動としては、皆さんもよくご存知のマタニティスイミングがあります。しかしこれは泳げる人、または泳ぎたい人が対象になります。そこで、水泳が好きな人はもちろん泳ぎは苦手だけれどプールは好き、なにしろ水が苦手なのでプールに入った経験があまりない、といった人まで幅広い妊婦さんを対象に考えられた新しい水中運動がマタニティアクアです。この運動は次の5つのエクササイズで組み立てれられています。

モモ2

1.Walking(ウオーキング)
2.Stretch (ストレッチ)
3.Training (トレーニング)
4.Aquqbics (アクアビクス)
5.Relax ( リラックス)

では、それぞれの目的と効果を説明しましょう。

1.Walking
水中で行なうウォーキングは、陸上のウォーキングと違い、浮力の作用で体重が軽くなり、各関節への衝撃が少なく、膝・腰などに優しくエクササイズすることが出来ます。叉、抵抗の作用により、運動効率も高いので(陸上の2倍)ゆっくりとしたペースでエクササイズを行なって行きます。正しい姿勢・正しい歩き方・ゆっくりとした呼吸を身に付け、妊婦さんに無理の無いエクササイズを進めて行きます。

2.Stretch
エクササイズをを効果的に安全に行なうために、ストレッチを行ないます。筋肉の伸縮性を高めることにより、筋肉痛やケガの発生を予防します。関節の柔軟性、可動域の拡大、姿勢の矯正を目的としています。水中で行なうストレッチは、重力から開放された筋肉が弛緩するので、非常に効果的です。叉、浮力により体重が軽くなっているので、各関節にも負荷がかかりません。無理の無い、気持ちの良いストレッチをすることが出来ます。

泳ぎ

3.Training
水中で行うトレーニングの目的は、筋肉を痛めずに、安全に効率良く筋力アップすることです。水中ではあらゆる動作に対して水の抵抗があるので、それに逆らって動くために、陸上では鍛えることが困難な筋肉群、関節の可動範囲を安全に効果 的にトレーニングすることが出来ます。叉、弱い筋肉群にも段階的なトレーニングをすることが出来ます。水の抵抗・浮力を利用したトレーニングは可動範囲の大小、動作のスピード、抵抗面 積の大小、抵抗面の角度、往復抵抗などを使い、自分の出来る範囲で負荷を調整することが出来ます。

4.Aquabics
アクアビクスとは水の特性を活用した、水中エアロビクスダンスのことです。プールの中で音楽に合わせて楽しくエクササイズしていきます。アクアビクスの目的は心肺機能の改善による心肺持久力のアップで、酸素を多く身体に取り込む能力を養い分娩のような長い時間の運動が続けられる身体をつくります。アクアビクスの運動中の体温・心拍数は陸上運動よりも低く抑えられ、身体に負担が少なく、さらにその運動エネルギーの約75%が脂肪の燃焼から得られます。音に合わせて動くことの楽しさを体感しながら、脂肪燃焼を効率良く行なう、アクアエクササイズの中で最もシェイプアップ効果の高いエクササイズです。

5.Relax
アクアヌードル(浮き具)を使い、水に浮かびます。水に浮かぶことにより、重力から開放された身体は、リラックスを体感していきます。自然な水の動きから、F分の1の揺らぎ(自然の中にあるわずかな揺らぎで、脳の中のアルファー波を出すといわれています)を感じながら、ゆっくりとした呼吸を行ないます。深くて大きな呼吸で有効なガス交換が行われていきます。そして、心拍数も落ち着きストレスからも開放されていきます。無重力状態に身を置く気持ちの良さを、是非体感してみて下さい。リラックスは、分娩時に必要なプログラムです。いきみといきみの間に、緊張から身を解きほぐしていきます。産道の筋肉も緊張が低下すると、赤ちゃんの娩出が容易になり、分娩所要時間の短縮が期待されます。水の特性を利用して、ゆったりとした気持ちでリラックスを身に付けます。

 

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